あなたはゲームをしたことがあるだろうか。
ある哲学者によれば、ゲームとは充分な情報の下に行われた意思決定を持ってプレイヤーが与えられた資源を管理しつつ自ら参加し、立ちはだかる障害物を乗り越えて目標達成を目指すものと説いた。
今現在、世界はゲームで溢れかえっており、万人がそれを行い楽しんでいる。
ゲームをやる理由。それには様々な理由が上げれるだろう。楽しいから、ストレス解消、流行に乗るため。
しかし、もしもそのゲームが実際に現実で起きるとしたら?一見ポップなゲームでさえもこの世界で起きたならばきっと残酷で卑劣極まりない結果を生み出すだろう。
本作の主人公、濱田陸斗は高校一年間ほぼ不登校だった。いわゆる引きこもりだ。そんなある日、久しぶりの外出で知らない老人に声をかけられた。その老人からなにやら、歪なバッジを渡された。すると次の瞬間目の前に、黄色い丸い球が現れた。その球体はひとりでに動き出し、真ん中が割れ、人間の歯のようなものが現れた。するとこちらを見てにやりと笑い…
死と隣り合わせの究極ゲームが今始まる。
『REAL』
ゲーム 非日常 なぜ
読了時間:約90分(44,998文字)