この世界の全てを恨んでる。
突然召喚された少女は、目の前に立つ自分より幼い少女の笑顔に戸惑っていた。
「私の友達になって!!ずっと兄様が羨ましかったの!!私は王女だし、女だから同性の友達はいなくて、、、。だから、あなたに私の友達になってほしいのよ!!!」
そう差し伸ばされた手には赤黒い糸が絡まっていて、その糸は少女の首につながっていた。
「い、嫌だ!!」
友達になってという言葉に対してか、自らの首に伸びるその糸に対してか、その両方か。本人しかわからぬその言葉は彼女の首を締め付けた。
女性の数が少ない世界で縛られて生きていく女性の話。
好きなもの詰め込んだ感じの小説です。