少女が負った傷を癒やすため、リアン・ディールは山を越える。 寒風吹き荒れ、高くそびえるその山では巨大な何かが動きはじめていた。

高校三年生。 全国を狙う伊吹京介。 バスケ少年の最後の夏があける。

十六歳の少女――菊は病床に伏した母のため、その日の生活のため山へ山菜採りに来ていた。山賊に出くわしてしまい――――

自由で不平等な街。 自由奔放な政治家、武器・クスリの密輸を行うギャング、綿密な計画の銀行強盗。誰もが自由を桜花するクソッタレな多国籍の街に日本人の少年は平凡を願い、住んでいた。

　小六の夏休み。神奈川のとある街から石川県の手之宮町に引っ越してきた。 　瀬川ふみは転勤族の子供である。幾度となくしてきた転校はもう慣れた。 　たとえ友達を作ってもすぐに別れが来る。別れの悲しみを味わうくらいなら、いっそのこと友達を作らなければいい。途中からは友達を作らなくなったし、いつから作らなくなったのかすら覚えていない。

　その夜、リアン・ディールは奪われた。 　彼は一つの決意を胸に秘め、一歩を踏み出す。 　その夜、ゼノ・レークは、連れの少女が病気に侵された。 　彼は一つの誓いを立て、西方に向けて歩を進める。

　決戦が終わり、リアン・ディールは共和国のとある街に立ち寄っていた。 　彼を冒険へと誘う琥珀色の瞳の青年は目を輝かせ次の目的地を示す。

　高一の夏休みの中頃、北海道へ観光旅行にきた、園崎リカ、桐谷サエ、松嶋トウヤ、田口ススムの四人は宿泊予定の“雨宮荘”に到着した。人も少なく、古びた温泉宿四人を待つモノとは………

　久々に彼氏とのデート。 　うきうき気分の黒崎翼《くろさきつばさ》だが………………

【SWORD MAGIC FANTASY】シリーズ主人公たちの紹介です。 　本編に入る前なのでネタバレ類に気をつけました(その為短くなった)。 　大体こんな感じかな？という人物像が分かっていただければ幸いです。