2,000年間世界最強を目指してきた一族がいた。
過去形なのは継承者である俺が、この世から消えてしまったためだ。
その夜、俺は横浜の野毛山山頂で一人の男と死合っていた。試合ではない、死合だ。ところがそこで何がおこったのか、俺が降り立った場所は神皇暦12,090年赤の月の5という超未来だった。
たまたま知り合った3人の冒険者と共に旅する大地はなんと、恐竜が闊歩する世界であった。だが不可思議なことに人々の文明レベルは中世ヨーロッパ相当で産業革命も迎えていない。なぜ恐竜と共存できるのか。いや、そもそも共存しているのか?そんな中、俺は仲間たちと共に「神代の智慧」をもとめて大陸中を駆け抜ける。