作品一覧全4件
連載 6エピソード
 僕はうつ病と一緒に生きています。  巷(ちまた)では「うつは心のかぜ」などと言いますが、確かに、どちらの病気も、発症に明確な理由などなく、根本的な治療薬も特効薬もありません。  多くの場合は、時間と休息で回復しますが、対処を間違えば死に至ります。    僕は、どちらかと言えば対処を間違った(最後まで自分自身を変えられなかった)方で、「あぁ、残された時間はもうそんなにないんだろうな」と薄々感じながら、日々落ちていく気力と体力にもがき、苦しむ毎日です。    またこの病気は、病気の発見よりも先に薬が発見されたという摩訶不思議ないきさつをもつ病気で、病気のメカニズムはおろか、肝心の薬が効くメカニズムすら分かっていないません。私達患者は、さしずめ資本主義経済が生んだモルモットですね(自嘲)  私の事など最早どうでも良いですが、特に子供たちに対して、これまでは性格の範疇だった領域にまで”病気”というレッテルを張る風潮には心底うんざりします。まぁ、それも大人の思惑があってのことなのでしょうが、子供を商売道具にするなと強く思います。  それでも、毎年数千人から数万人の人が、この病気をきっかけに、職を失い、家族を失い、友人を失い、命を失っていることは事実です。  そんな悲劇から、ほんの少しでも救われる命があるとすれば、こんなみっともない身の上話でも、しないよりはした方がいいがいいかなと思い、筆を執りました。  応援なんて要りません。ただ、私と同じように、世界に対して、人に対して、将来に対して、恐れを感じ、不安を感じ、壁を感じている人がいれば、  壁の中に閉じこもっている自分を、足が前に進まない自分を、だたひたすらに責め続けることしかできない自分に対して、「みんな同じだよ」って言葉が届けば、それだけで生きた甲斐があると思うのです  なにぶん、病気を抱えての執筆となりますので、筆の運びが遅くなりますが、ご容赦ください。  では、摩訶不思議な精神世界の旅に一緒に出かけましょう。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年07月18日
日常 私小説 冒険 世界 芸術 シリアス 命 生きる 社会 病気 メンタル 不思議 精神 うつ 自己啓発 読了時間:約15分(7,236文字)
連載 6エピソード
文字は偉大な発明だ。私たち日本人は、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの文字を組み合わせることにより、感じられない音を感じ、形のないものに形を与え、意味のないものに意味を授けながら、独自の世界観を作り上げている。なんて豊かな世界だろう。 そして言葉は、それ自体が遊びの道具でもある。遊びを通じて多くの新しい言葉が生まれ、やがて形を持ち、一般化して今に残る。そうやって世界は形作られる。 その中から、いくつかのエピソードをご紹介します。なお、この作品自体も遊び(フィクション)ですのであしからず。
作品情報
歴史[文芸]
最終更新日:2017年09月11日
伝奇 日本語 国語 言葉 古典 歴史 怖い話 短編 雑学 文学 社会 シリアス ホラー 読了時間:約10分(4,852文字)
連載 3エピソード
そのむかし、みちのくの古都仙台は人間と物の怪が同居する不思議な街でした。そんな幻想郷に伝わるとても不思議でちょっと切ない物語を紹介します。
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歴史[文芸]
最終更新日:2016年03月13日
史実 歴史 文化 みちのく 民話 伝説 妖怪 幽霊 東北 仙台 昔話 読了時間:約7分(3,073文字)
連載 完結済 11エピソード
今からおよそ100年前、「銀河鉄道の夜」や「雨ニモマケズ」でお馴染みの宮沢賢治がその手帳に書き残した生きる決意と芸術の本分。作品から何を感じ、何を学び、何を受け取るかはあなた次第。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2015年11月15日
ヒストリカル 伝奇 史実 文学 哲学 宮沢賢治 宇宙 リメイク 大正 昭和 真面目 思想 芸術 古典 感動 読了時間:約14分(6,526文字)