少年佐倉が転校初日に指定された座席はヘッドホンを外さない女、黒木の隣だった。
佐倉に対しクラスメイトから告げられたのは「黒木さんと関わると呪われる」という言葉。
黒木が動物を惨殺する様を目にした生徒が居るのだという。
だが佐倉はどこにでもある陰湿ないじめだと気にせず、黒木と徐々に仲を深めていく。
けれど――。
ある日、黒木に連れられた彼岸花の咲き誇る丘で、物語はもう一度動き出す。
――かつて町で起こった謎の傷害事件、直後に失踪した存在と解体された動物の死体
――眠れる遺伝子「神に愛されし者」
――世界から失われた救済「アンブロシア」
――ヒトの願いから産まれ、けれど全てを破滅させる「千貌の華《アニムス》」
絶望の中で彼女の謎が明かされる時、真なる絶望が姿を現す。
★★エピソードが一つ抜けていて意味がわからなくなっていました。28話「26」の冒頭に追加しました。1/4★★
※本作は同時投稿中「ヒガンバナ」改稿作です。
※カクヨム「フォビドゥンブラッド」として同時投稿中。