ある辺境の地の森の中、1人逞しく生きる少年がいた。 彼は地球という星からこの地にやってきた、いわゆる転移者であった。 やってきた当初は所謂ラノベの主人公、チートでウッハウハなんて、夢想もあった。 ところが、だ、チートなんてない。 魔力らしきものはあるが、魔法なんて見たことない。 それどころか、人すら見たこともない。 そもそも、彼は神様に突然あの世に連れて行かれ、この星を救ってくれ!と頼まれた訳でもなく、とある国のお姫様に勇者として召喚され、魔王を倒してください!と言われた訳でもない。 唯の『図らずも偶然世界を超えちゃった系男子』なのだ。 チートを諦め、日々逞しく暮らしていたある雨上がりの日のこと、彼が日課の散歩をしていた時、何故あるのか謎だが『金色の宝箱』を見つけた。 彼は戸惑いつつも、喜び箱を開ける。 すると突如、箱から光が溢れ出した。 『金色の宝箱』、その中には何も入っていない。 いや、正確には財宝、道具、武器など、宝箱に入っていそうな『物』がなかった。 あったのは、一つの『スキル』 ーーー此処から彼のワクワクに満ちた冒険は始まった。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年03月07日
異能力バトル 冒険 恋愛 ハーレム 最初から最強ではない スキル 異世界 男主人公 ご都合主義 魔法 仲間
読了時間:約23分(11,150文字)