嘘とは悪である、という、世間体ではそんな風潮がある。日之影 空(ひのかげ うつろ)も幼いころはその考えを持っていたが、彼の兄の「優しい嘘」によって、助けられたことから、自らも、嘘を吐くことによって人を助けようと思い始める。
そんな中、ある日彼は夜道で、人間の体をした、真っ黒な口だけの怪物に出会う。
「マウス・キーパー」と名乗るその怪物は、彼の強い過去と、嘘への向き合い方に関心を抱き、彼に、「嘘」を操る力を与えた。
しかし、その日、怪物から力を与えられたのは、彼だけではなかった。
力により、犯罪を進めて行くものたちを、彼は嘘によって断罪していく。