作品一覧全2件
連載 7エピソード
デスプリンセス。 それを語るにはまず、この学校のことについて話さなくてはならない。 国立青國大学附属高等学校。  名の通り国立青國大学に附属する高校で今や日本のGDPの80%を稼ぐ20%の日本人は大抵が青國の卒業生であると言われ、世に言う天才、秀才はもちろんのこと、政治家や名家の後継などが集い本校で日々学業に専念している。  青國高校に優秀な生徒が集う理由は多くある。  ひとつは、最高レベルの教育と教育機関があること。  ひとつは、生徒の主体性、自律性を尊重する仕掛けがあること。  ひとつは、充実した学区内施設、および関連施設があること。  ひとつは、内部から国内、また海外大学への進学率の高さ、就職への強さ。  しかし、こうも名家や財閥の後継や各所企業にパイプを持っていたりする天才達が集えば校内は権力という名の秩序によって、カオスが蔓延し学校は個人に私物化されてしまうのが道理だ。そのような事案に対し、また予防として現理事長・牟堂京介はある組織を生み出した。それが、「デスプリンセス」。  デスプリンセスは正式名称を第二特別風紀委員会という。  第二特別風紀委員会の目的はイギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが設計した刑務所「パノプティコン」を原型とした教育現場における監視であり、それは青國高校に絡む利権を断絶し、生徒と教師全ての行動を抑制、そしてパノプティコンがもたらす効果である監視される者への倫理・道徳心の養成と理性的行動を十分に促している。  また、第二特別風紀委員会は青國高校の管轄ではなく教育委員会からの直接の管轄のため、学校および学校を媒介として保護者から委員会に異議申立てすることはできず、委員会の決定に疑問がある場合は直接教育委員会に異議を唱える必要がある。  デスプリンセスは誰にも侵すことのできない聖域、青國高校に置いて最強の権力である。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2020年12月29日
日常 青春 近未来 学校 恋愛 ミステリ ヒューマンドラマ 読了時間:約46分(22,693文字)
連載 15エピソード
6年前、私達の祖父が突然消え、美しかった地下室の絵が真っ黒に染まってしまった。イタズラ?それとも超常現象? 答えは地下室に突然現れた少女がすべてを知っている。少女から真実を聞きだすために橘アキは少女の願いを聞き入れ不思議な戦いへと足を進めるが・・・・
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2015年07月28日
絵 学園 SF 戦闘 魔法 読了時間:約114分(56,826文字)