この世界では12歳になると恩恵と言われる能力が神から授けられる。
しかし主人公ダレン・ソルビーは神に見捨てられたのか、恩恵を授かることはなかった。
それでもダレンは愚直に努力し、幼馴染で構成されたメンバーでロイヤルズ王国にあるトロントという街一の冒険者パーティーに成長する。
「ダレン……、私さ――」
だが強くなるにつれ、自身と幼馴染たちとの間には努力では到底追いつけないほどの力の差を痛感させられてしまい、自分が彼らの足を引っ張っていると感じ始めたそんな矢先に恋心を抱くシェリル・オケラーからパーティーを抜けるよう遠回しに言われ、
「抜けるよ」
と自分からパーティーを抜けることを決断。
そして仲間を失い、裏切りに遭ったダレンの窮地を救った初心者の女の子ふたり組を強くしてくれるように頼まれ、恩返しをするため、彼女たちのパーティーに加わることになる。
これは憧れの冒険者を目指す少年、少女の物語。