主人公の三木狭子は、高校卒業を間近に控えた現代の女子高生。
寝ている時に見る夢で気になっていた「南総里見八犬伝」の本(図書館で借りた)を手にした後に学校の階段から転げ落ちたのをきっかけとなったのか、「里見八犬伝」の時代にタイムスリップしてしまう。
そこで、犬士の一人・犬塚信乃と出会い、彼の旅に同行する事になる。現代でいう“歴女”に当てはまる狭子は、原作である八犬伝と同じ展開を最初は楽しんでいたが、犬士達や八犬伝に出てくる人々と関わっていく内に、自らの立場や境遇。そして、自身が持つ千里眼という能力について深く考えるようになる。
また、犬士達を探す旅の途中、狭子は自身の事を知る青年・蟇田素藤(ひきたもとふじ)と出逢う。彼の存在や、八犬伝において”本来は登場しない者達”の存在によって、狭子や犬士達は翻弄されていく事になる。
犬士達が集まる一方で、深まる謎。自分が未来から呼び出された理由とは…?
滝沢馬琴が著者たる伝奇小説『南総里見八犬伝』をモチーフに、狭子という第三者の目線で描かれた八犬伝。
物語が進むごとに、散りばめられた謎の答えが解明されていくこととなる。
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2024年9月:登場人物紹介を別ページにまとめました!
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アイリスIF6大賞 SQEXノベル大賞2 BK小説大賞 女主人公 和風 ハッピーエンド パラレルワールド 古典恋愛 伝奇 時代小説 ルフナ大賞 アニセカ小説大賞1 鬼
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