ディネールの一件から3ヶ月。 ゼクスはというとまた元の自堕落な生活に戻っていた。 平和になりつつある街も少しずつ復興を始めていた。 そんなとき、ゼクスはある噂を耳にする。 ノーザンラーク山脈にドラゴンが出現したというもので――

星は瞬き、街の灯りは一層に輝きを増す。 僕はここで人を見続けてる。 ほら、また誰かやってきた。 大学生のお兄さん、君はどんな悩みを抱えてるんだい？ 何もできないけど、 聞くだけ、聞くよ。

僕の好きな女の子ーー春華 好きなあの子への気持ちを知るために嫌いになる。 この考えは変なのだろうか？

幼稚園からの幼馴染を好きになってしまった僕 でもその恋は本物？ 周りに釣られてるだけじゃない？ だから僕はその反対をしてみようと思う

帝国騎士団長の息子ゼクス・シリアートル。 だらだらと学校生活を送っていた。 騎士学校を卒業後、父親「ジーク」が中隊長の席を用意していた。 だが、一年も経たずある思いから騎士団を辞め、放浪する日々を過ごしていた。 帝都から離れた港町ディネールに立ち寄っていたゼクス。 酒場で眠りこけていると、何やら騒がしかった。 騎士と傭兵が揉めていたのだ。 銀髪の少女アイリと出会い、彼女の強さを知ると弟子入りを頼み——

久しぶりに会うことになったミサキとサナエ。 「サナもはやく結婚しなよ」 すでに結婚して、子供もいるミサキにそう言われる。 サナエは愛想笑いを浮かべる。 それって誰かに強要されてすることじゃないよね？ 流されて生きていくことが嫌なサナエ。 その葛藤を描く物語。

夜が私を寝させてくれないの―― 断崖に建てられた石造りの城。 そこにひとり住む色白の少女。目が覚めると料理が用意され、ゆっくりとした時間を過ごす。 なんで、私はここにいるんだろう。 はやく私を――して

休日の昼、出かけようと待ち合わせした二人。 会話が続かず思い悩むユウキ。 アヤネはそんなユウキの――

ひとりぼっちの誕生日。 そんなの悲しすぎる。 だから僕が祝ってあげようじゃないか。 「Happybirthday」 今日だけでも君は幸せになっていい日なんだよ

思い出は良くも悪くも記憶に残る。 正直になれなかった少年と少女の物語