突然の隣国アストニア帝国の侵略により、肥沃な大地と天の恵みを受けて栄えたラベリア王国は瞬く間に滅亡した。
それから3年の月日が流れ、アストニア帝国軍は新たに手に入れた旧ラベリアの大地を蹂躙し、人心は枯れ果て、法は廃れきっていた。
そんな中、オードヴィー盗賊団の1人トウマは旧ラベリア城から秘宝「龍の心臓」を盗み出した。
追ってから逃げるトウマと出会った謎の少女ラク。
寝ぼけた彼女はなんと禁呪とされた召喚魔法を操りイフリートを呼び出してしまった。追ってを一掃するも、大火炎に巻き込まれたトウマは…。
彼女ラクは記憶を失っており、仕方なく自分の住む町へと連れて帰るトウマ。
オードヴィー盗賊団団長ブルワリー。妖艶な魅力と計り知れない頭脳を兼ね揃えたブルワリーはラクから何かを感じとったのか盗賊団へと勧誘する。
そして、ラベリア王国再建を誓い、また人々が心から待ち望んでいた旧ラベリア国王の落とし胤アルス王子。ラベリアにこの人有りと謳われたグラディス騎士団長との邂逅。
ここに記されるは一風変わったお国奪還の英雄譚か、はたまた盗賊団たちの放浪記か。
物語は、今始まってゆく。
ファンタジー 冒険 ドラゴン 盗賊 魔法 呪文 戦記 放浪記 国盗り 奪還
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