昔々あるところに、とても寒くて冷たいことで有名な国がありました。
四方八方を山に囲まれたその国は、一年の半分以上が雪に覆われており、国民の多くが地下に住んでいて滅多に遠出をしないため、ほとんど鎖国状態となっておりました——
そんな国の、とても寒がりな王子様が、己の欲求を満たすために始めた開発で、図らずも国を繁栄に導いてしまったお話です。
怠け者だった王子様が 商品開発 流通 外交 伝統と民間技術を学び 環境を配備 施政に目覚める 実は自国愛の話 プロローグ 童話調
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