現代と変わらない、科学が発展した世界で、とある科学者が世紀の大発見をした。〔魔力〕〔魔剣〕〔魔法〕―――おとぎ話の中にだけ存在したはずの特別な力、それを人類は具現化してしまったのだ。
生命のエネルギーである魔力、そして魔力を用いて魂を武器として具現化した魔剣、魔剣を媒体とし、魔力をエネルギーとして様々な現象を起こす魔法。
これらの発見は人々の暮らしを一変させた。何もないところに火を出現させたり、物体を凍らせたり、空を飛ぶこともできる。
もはや魔法が一般的になったこの世界では、サッカーや野球に成り代わり、スペルアーツと呼ばれる魔法を使った決闘が、スポーツとして急激に人気を博し、世界の競技へと移り変わっていった。
この物語は魔法に苦手意識を持つ少年、細井結星がスペルアーツに出会い、仲間に支えられながら立ちはだかる強敵に打ち勝ち自身を成長させるファンタジー小説である。