才木くんは恋人である小千田さんにこう言われたのだ。「甘いのが欲しいです」これは小千田さんからの謎かけであり、才木くんは大したことない頭を捻って、彼女が喜ぶ「甘いもの」を特定しなければならないのだ！

サッカー部に所属する彼にはいつものルーティンがある。朝練に向かう途中のパン屋さんでパンを買うこと。そして、早朝のパン屋の店番をしている名も知らぬ少女の声を聞くこと。店員と客としての事務的な会話しかしない二人だが、少女が作った一つのパンが二人の距離に変化をもたらす。

人の視線を嫌い、人の写真は撮らないことを信条とする写真部員『細谷勝樹』。彼は夏祭りの日に同級生の『毬山唯子』の活発な笑顔を目にし、その輝かしい瞳が送る視線に惹かれ、彼女の写真を撮りたいと切に願うようになる。

高校生の鋭一は、小学5年生の露という少女と2人で暮らして、愛し合っていた。 鋭一は露だけを愛し、露は鋭一だけを愛すると誓い合った2人。 歪な依存関係にある2人だが、露に友達が出来たことをきっかけに鋭一は自分の存在が露にとってよくないのではと思い始める。 ※過激な描写が含まれるのでご注意ください。

大田徹之と恋塚真依は幼なじみ。 ある日、10年前に徹之から真依に送った『今日1日なんでも言うこと聞く券』を真依が持ってくる。 早速使用され、徹之は1日、真依のいいなりになった。 しかし、真依の要求は徐々にエスカレートしていき……。

　則光楓はいわゆるクールビューティー。男女問わずに『かっこいい』と評される彼女だが、本人はもっとキュートな女性に憧れていて、むしろ『かわいい』と言ってもらいたい。 　そんな彼女には、いわゆる中二病患者の竜帝紅丸というすごい名前の男友達がいた。 　自分の事は、案外他人の方が分かっていたりする。 　則光楓は、自分が思っているよりも……。

　女友達から『恋人になって1ヶ月になる』と告げられた。 　恋愛とは無縁の生活を送っていた『西口天哉』は突如として恋愛の渦中へと身を投じる事になり、いつの間にか自分にデレデレになっていた『赤川理恵』と本当の恋人になるべきか、友達に戻るべきなのか、自分の気持ちを確かめるために恋人として振る舞う事になる。 　しかし、ついさっきまではただの女友達だったはずなのに、恋人だと思うと彼女が妙にかわいく思えてしまい……。

今年で25才になる童顔で子供っぽい女教師『桃瀬』は、15才年上の40才の男教師『倉田』にぞっこんになっていた。桃瀬は必死にアプローチするが、倉田にとっては桃瀬は子供過ぎる。桃瀬とは恋人関係にはなれないと考える倉田だったが、彼女の真剣さに心を動かされることになる……。

『黒崎良平』は学年内で噂の不良生徒。1年前の父親との大喧嘩が原因で、他人との接触を避けるようになり、頻繁に授業をサボって空き教室に入り浸っていた。ただその日を生き続けるだけの無意味な日常。しかし、空き教室に1人の少女が現れる。その少女、『御船里子』は毎日のように黒崎の元を訪れるようになる。不良である黒崎を全く怖がらず、つまらないメルヘン話を毎日、黒崎に聞かせる不思議な少女。狼と仔羊のように、お互いに差がありすぎる2人だったが、『はみ出し者』という唯一の共通点があった。そのたった１つの共通点に、黒崎は心を開き始める……。

一人娘の『奏』を溺愛する英語教師『丸井』。丸井は娘のために毎日元気に仕事をしていた。そして訪れた娘の誕生日。早く家に帰って祝おうとするも、仕事が長引いてしまい……。