ある日の夕立が彼女をそこに導いた。早瀬志帆は雨宿り先で、木に吊るされた少女の死体を発見してしまう。鴉に抉られたのか、少女のあるべき瞳はただの空洞と化し、そのそばには彼女の友人という少女が座り込んでいた。通りすがりの殺人かと思われた事件だったが、やがて被害者の友人の少女につきまとう影が……。
志帆に引っ張り込まれる形で、事件を推理することになった少女、空木要が些細な手掛かりから導いた真実は、より残酷で異様なモノとの対峙を導くのだった。
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