2xxx年、いつからか人は不思議な力を持つようになった。
ギフトと呼ばれる力は、人の理性を崩壊させた。
世界の秩序が崩れ始めた頃、一人の男が世界に向けて、あるメッセージを発信した。
「ギフトを持つものたちよ、己の制御出来ぬ力に溺れるものたちよ、持たざるものとして君たちに挑戦状を叩きつける。臆さぬものがいれば、衆人の目の元で私と立ち会わぬか?」
世界各国の言葉に翻訳されたそれは、ギフト所有者のプライドを刺激した。
リングの周囲に集まったギフト所有者、三千人。
一週間に及ぶ戦いは、あらゆるメディアを通し、全世界に中継された。
戦いの末立っていたのは、ただ一人。メッセージの男だけだった。
ギフト所有者たちは、その後も彼の元に赴き手合わせを続け次第にギフト所有者たちの理性を取り戻すことに成功した。
荒廃に向かっていた世界の秩序は回復の兆しを見せた。そんな奇跡の起こした男を人々はギフトオブギフトと呼び称えた。
彼の死後、戦いは規模を広げ一大エンターテイメントとして定着。数多くの名勝負を産み出して、優勝者は地位と名誉が送られるようになる。
時がたち、トーナメントに参加する若者を育成する学園が誕生、多くのファイターを排出する。
そんな学園に一人の少年が降り立つ。
気弱そうな少年の目は、確かにその頂きを見つめていた。
作品情報
アクション[文芸]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2017年03月07日
異能力バトル ギャグ 男主人公 未来 超能力 学園バトル コメディ
読了時間:約244分(121,723文字)