桐生静は、学校を休むことが多い。理由は様々あるのだが、今はそれを語る必要はない。彼は高校1年間で、友達はおろかクラスに馴染めていない。クラスメイトの顔だけはちゃんと覚えているが名前は覚えていない。自分から友達作りを積極的に行うことも彼女作りも青春の思い出すら作らずに学校生活を送っていた。
久々に登校した本日もまたいつも通りの時間を過ごし、精霊を眺めていたら――。
彼とクラスメイト達が勇者召喚された場所。そこは実力至上主義と人間主義の奴隷制度がある国だった。
彼は一般人以下のバッドステータスで王女に罵詈雑言で罵られ、クラスメイト達から嘲笑われる。そんな中、彼は――