運命とは変えられないもの?
どこにでもいる普通の女子高生、ヒビキ。夏休みが終わりに近づいてきたある日、彼女のもとに死神を名乗る童女と出会う。
「二週間後に死んでしまうあなたの魂を回収しにきました」
黒装束を纏った痛々しい発言をする少女に死を宣告され、挙げ句の果てには死神同士がヒビキの魂を賭けて争う昇格試験にも巻き込まれてしまう。
日常が非日常へと変わり、自分の中にあった本当の自分に気づき始めるヒビキ。
たとえ理不尽な理由でヒビキに頬を摘まれても、ビンタされても、こめかみをグリグリされても、バカだと罵倒されても、めげずに死神幼女もヒビキと一緒に少しずつ変わっていく。
死を宣告された人間と、宣告された人間に飼われる死神の少し不思議な非日常。
運命とは変えられないものではなく、ましてや変えるものではない。
ただの偶然で、変わるもの。