殺人でしか満たされない青年である主人公は、『何でも屋』だと称する組織に入る。その組織には、頭が良すぎる少年や人の心が読める少女、喋る犬など、俗に言う"異常な存在"ばかりが所属していた。
何でも屋の目的は、主人公のような"異常者"を世界から救済すること。そして、異常者を追放しようとする世界を、ぶち壊すことであった。
自分の性格から、友情や愛を知らないまま避けてきた主人公は、何でも屋に所属してそれらを感じ、徐々に心を開いていく。
そんな彼らに対抗する政府組織が設立される。それはある殺人事件の犯人は主人公であったと判明したからであった。自分が犯した殺人のせいで仲間の居場所が奪われると確信した主人公は、自首することを決意する。
仲間は自分の居場所がなくなっても、主人公がそばにいることを望んでいた。誰にも相談することなく行動した彼は、仲間の思いも事の真相も知らぬまま刑に処される。彼らの思いは全て、空回って、すれ違って、交錯する。