恥ずかしい人生を送ってきました。
私はまるで、真っ赤な魚の群れの中に1匹だけ混ざった、黒い魚のような存在でした。
私は、周りが当たり前に持っている感情に全く共感できない異質な存在でした。
何が楽しく、なぜ楽しいのか。
何が嬉しく、なぜ嬉しいのか。
何が悲しく、なぜ悲しいのか。
何が嫌で、なぜ怒るのか。
仲間外れにされるのを恐れ、自分の本質を見抜かれるのを恐れ、人間のふりをする私。
早く人間になりたい。そうすれば、私もみんなと同じ感情を得られるはず―――!
これは、人間になりたい人間未満な私が歩んだ人生の手記である。
シリアス 現代 日常 青春
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