パラムレブ連邦国防軍諜報局の諜報員フィエル・ウルバノ大尉は新米女性諜報員のカジナ・ザカリアと組んで、トーワ帝国で開催される化学関連の国際会議に参加するレスアム・クラッツ博士の護衛任務にあたるよう命じられた。
ウルバノ大尉は、この任務に諜報局が関わる必要性を訝しく思ったが、局長からもう一つ任務があるということを告げられて納得した。
表向きは博士の身辺護衛。その裏には、帝国に対するスパイ活動があったのだ。かねてから帝国で建造が噂される、大型潜水艦の情報を得るというのが、その目的であった。
かくして一行は、オワム大陸のトーワ帝国へ向かうこととなった。そして、ウルバノ大尉とザカリアはクラッツ博士に悟られることなく、情報を奪取して無事に帰還できるのか……