古の大地レムリア。かつて神々の存在が認知されていた時代に、魔術師達による魔術と秀才達の唱えた理論により文明が発達し形成された大地。
この地では古よりある儀式が行われていた。『魔王選定の儀』。それは、名前の通り魔界の王を選定する儀式。
それは、神々が魔界の王を定めるため、才ある人間 六人に刻印を与え、それを見つけ出し契約をした悪魔各六匹をそれぞれ番とすると、人間が持つ刻印を奪い合わせ、最後まで勝ち残ったものを魔王とするといった単純なもの。そして、その勝ち残った番には祝典として願いを叶える権利が与えられた。
そして今。再び、六人の人間に刻印が与えられ、それを求める悪魔達が地上に蔓延り始めた。しかし、此度の儀式は少し形を変えており、レムリアは闇に包まれようとしていた。
これは、そんな儀式に巻き込まれた騎士の青年、ヘクト・フォン・ゼーゲブレヒトの物語である。