私の婚約者は、私よりも愛しいと思う方がいらっしゃるようなのです。 そう言う彼女に、彼は、 この子、ちょっと足りないのかな。 と思った。 そして、彼女の婚約者が女子生徒とともにやってきた。

「見ていません。何も見ていません。変態が机で、見ていません！」 「見たね」 「……はいぃぃ」 生徒会役員の痴態を偶然見てしまった三宅茜の日常に少しのスパイスが。 頑張れ、恋する変態。

「嫁ぎ先は自分で見つけて構わないよ」 そう父に告げられた王女は、相手を見繕うためにせっせと夜会へ出席するが、それをよしとしない男性が立ちはだかる。 誰でもなくあなたと恋愛したい。