首都創建より840年。『帝国』第二王朝の第二代皇帝ガイウス・フラウィウス・ウェスティウスの命により、前例のない奇妙な学術事業が始動した。遍く事物を記述する史上最大の百科全書、『世界誌(ヒストリア・オルビス・テルラールム)』の編纂である。
『世界誌編纂十人委員』の一人として『帝国』北西部属州を担当することになった盲目の皇女フラウィア・ウェスティアと、彼女に仕える東方出身の女奴隷ゼノビアは、行く先々で奇妙な事件、如何わしい物体、そして時には「世界の驚異」に遭遇する。
花を愛でたり美味しいご飯食べたり人を殴ったりだまくらかしたりする、ほのぼの日常系ファンタジーです。
終わっています。