人々が魔力を持つ世界で生きる主人公、クロム。
彼が生きるその世界は『魔力』によって人間が進化した種族――『骸鬼(ロード)』と『魔力』と『技術』を使って生きる『魔法師』という種族に分かれていた。
クロムは、『魔法師』として生まれ、生きていたのだが、ある日、自身の身体に変化が起こる。
右目の骨が剥き出しになり、頭に角が生えたのだ。
それは『骸鬼(ロード)』への覚醒の印。
『魔法師』の暮らす島から追放されたクロムは、『骸鬼(ロード)』の暮らす世界に逃げ延びる。
だが、そこで今度は一緒に逃げた妹が、『魔法師』に攫われてしまう。
妹を救うために禁忌を犯したクロムは『骸鬼(ロード)』から追放され、『魔法師』の世界に帰還する。
攫われた妹を探し出すため、『魔力』がないことを生かして殺し屋になったクロムは、二つの種族の間で揺れ動く。