北東北に位置する平賀市雪郷地区。この街には旧暦の十二月十五日に、街にある雪姫山の山頂に雪のマレビトと呼ばれる神様が降臨するという伝説が伝わっている。
その伝説に惹かれた東京育ちの大学生宮本都人は、卒論のテーマとして雪のマレビトを取り上げ、調査のため登った雪姫山で遭難しかける。意識が朦朧とした中、都人は雪のマレビトと邂逅する。
自分が出会った雪のマレビトが実在するかどうかを確かめるべく、一年後都人は再び雪郷を訪れる。
待ち合わせていた雪郷出身で後輩の不来永里美とバスで雪郷を目指す中、都人は車中で白い髪と肌、そして赤い瞳を持った少女と出会う。まるで雪のマレビトと見間違うかのような少女に、都人は心奪われる。
某小説賞に応募して落選した作品です。なろう投稿に当たり、若干の手直しを施しております。一章ずつ推敲しながら投稿しますので、よろしくお願いいたします。
日常 現代
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