都は高さを測れないほどの塀によって囲まれている。
どことなく活気を感じる都だが、人はおろか生き物の姿を見ることはできない。
陽は昇り都を照らし、やがては沈む。しかし月が都を照らすことはなかった。
都は高さを測れないほどの塀によって囲まれている。
どことなく活気を感じる都だが、人はおろか生き物の姿を見ることはできない。
陽は昇り都を照らし、やがては沈む。しかし月が都を照らすことはなかった。
少年は、自身の名前も知らないことを含め何の疑問も抱くことなく当たり前のように生活をしていた。
だがある時、少年が好奇心から都のことに疑問を抱くようになってゆく。
そして孤独の都は変容し始めるのだった。