時は2031年、人類は3度目の世界大戦に突入しようとしていた。そしてその中に自分の信念と理想のために戦う1人の日系アメリカ海兵隊狙撃兵がいた。その名は小山翔太。その卓越した射撃精度と冷酷さ、そして隠密さ故に仲間からはイギリスの連続殺人犯、「ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)」をもじって「ジャック・ザ・リーパー(死神ジャック)」と呼ばれ絶大な信頼を置かれ、敵からは第三次世界大戦中最も恐れられる狙撃兵となる。
しかし彼はなにも好きで敵を殺しているわけではなかった。
「血に染まったこの手と、犠牲になった命の向こうに誰もが安心できる、そういう時代が来るのなら…俺は自分の命をかけてでも、死神と言われようがなんだろうが構わず敵を殺す」
しかし彼もまた人間、愛する妻子を置いて必死に戦うが彼の心は徐々に血の色に染まっていってしまう……