アスラ国の四大貴族に生まれたヒノ・イブキは生まれ持った力が原因で一人も味方のいない幽閉生活を続ける。 炎の血統魔法を操るヒノ家に生まれた何も燃やせない緑色の炎。血族の穢れとされた彼は五年間の幽閉生活の後、自殺に等しい命令と共に外の世界へ足を踏み入れた。 追放を盾とした命に従わざるを得なかったイブキだが、彼は知らない。 自分の炎が持つ秘められた性質を。

紅蒼の双月が浮かぶ異なる世界へ死した男は紛れ込む。 怪物が闊歩し、闘争と血が支配する原始的な暴力世界の中で彼の生命線となったのは……元の世界で男を食らった筈の狂気を振りまく化け物だった。 元の世界に帰る為、その旅のさなかで男と怪物は少しずつ混じり合う。 カオティック・スタンド。これは自身に潜む怪物との混沌に抗い、立ち向かう。帰還を目指す男の物語。 或いは――

レベルとスキルの存在する世界、テラリオン。 この世界はレベルを高める、或いは生まれ持ったスキルを磨くことで強くなれる。 しかし世の中何処にも不幸な人物というのはいるもので……冒険者になる前に能力鑑定を受けた青年、アッシュは自身の限界レベルが1だと告げられた。 レベルアップによる能力向上を望めないということだ。 だが、彼のスキルには奇妙な点があって……？ 異能を自覚した時、アッシュの数奇な冒険は幕を開ける。

暗い洞窟の中で目覚めた男。 最初に彼を出迎えたのは凶暴な獣の牙だった。

　突然だが主人公はスライムに転生した！ 　生まれ持ったエリートの素質に気づき調子に乗っていたら思ったよりも殺伐とした世界のようで、生きる為に全力を振り絞るも毎回明後日の方向に脱線する彼に明日は訪れるのか。

獣を纏う元貴族、苛烈なる剣聖、暗躍する怪人とそれを牛耳る伯爵。 新大陸アラドを舞台に吹き荒れる陰謀と暴力の風の先に、残るものとは。

　全ては一つの依頼から始まった。 　トレジャーハンターを生業とするアイディに降りかかった数奇な運命が今、始まる。