婚約者を事故で亡くした腹いせに「私刑」を執行した青年、秋宮 司は、気付けば見知らぬ男の身体に憑依していた――魔術が使えない落ちこぼれの次代魔王クロノ=クロノスの身体に。そんなクロノは、昼間は財務部の長としてデスマーチに励み、夜は胸糞悪い輩を成敗する私刑屋だった。いつしか「死神」と呼ばれていたクロノに若干の共感を覚える司は、それとなく彼を手助けする事に決める。これは、世間の厳しい風当たりにも負けず理想の魔大陸を志す宿主の奮闘を、時には上司として、時には友として、陰ながら助言したり手を貸したりしていく物語。※毎日20時更新