【改稿のお知らせ:2025年4月27日改稿を行い、終了しました。旧作品の一章・二章を読書中だった方は一章「出会い」から読み直していただけると展開が理解いただけます。旧作品の三章はそのまま二章となり、変更ありませんため、そのまま読み進めていただけます。】
高校卒業を控えたある冬の日、私は異世界へ召喚された。聖女として。聖なる力・聖力《せいりき》を使って魔物の毒や瘴気を祓ったり結界を張ったりできる聖女は、召喚されたカーマイン聖王国では大層敬われるが、一方で聖力は制御するのが難しい力でもあった。聖力を使いこなすためには、王族のみが持つ神力《しんりき》の力を借りる必要があったが、横柄な態度で私を従わせようとした王太子相手に、コントロールどころか力を暴走させて怪我をさせてしまう。聖女の心の安寧こそが聖力の安定につながり、魔を祓い大陸を守ってもらうためには聖女を大切にしなければならないと言われている世界で、王太子の次に私の前に現れたのは、忘れられた王女・レスリーだった。王都から離れた離宮で静かに暮らすレスリーは、王家を揺るがすような誰にも言えない秘密を抱えているようで——? トラウマを抱えたまま日本から召喚された少女と、王位継承権を持たない愛妾の娘として、ひっそりと生きてきたレスリー。二人が親愛の関係を築きつつ心と身体を回復させながら、国にはびこる歪みをも正していく物語。時期外れの召喚となった聖女は、なぜこの国に喚ばれたのか。王女が秘密のヴェールを脱ぎ去り、知略を巡らす戦いに身を投じたとき、その理由が明らかになっていく——。
※ガールズラブではありません。シリアス展開のハピエンです。
※ヒロインの生まれが不幸で虐待場面等が出てくるためR15とします。
ネトコン13 シリアス ESN大賞8 トラウマ 聖女 召喚 王位争い ざまぁ 転移 異世界
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