『冒険者』
それはなにかの『目的』や『名誉』、または『利益』、あるいはそれが何も意味や価値を持つものでなくても行う者達の名称である。
その彼らの言う冒険とは、新大陸の発見、未知の民族や文化の探検、政治的な事件、革命の目撃、魔法による音速の壁への挑戦や、魔法機構車や気球での大旅行の敢行など、様々である。
――辞書・冒険者の紹介ページより抜粋――
辺境の地フィンバーグに住むアーサーは、冒険者を生業にしているが稼ぎがなく、貧困生活を強いられていた。
そんなある日、辺境の地であるフィンバーグに一隻の銀色に光り輝く飛空挺が着陸する。
そしてギルドに訪れた人物は青髪の美しい少女だった。
「ドラゴンキラーの冒険者がいると聞きました。一度会いたいのですが」
『ドラゴン』
それは全てのモンスターの頂点であり、そして全てのモンスターの原点とも言われている存在である。
少女がその災厄とも呼べる存在の名を口にした時、フィンバーグ最弱の冒険者と呼ばれていたアーサーの物語が始まろうとしていた。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2019年10月20日
オリジナル戦記 男主人公 女主人公 西洋 中世 魔法 勇者 ドラゴン 妖精
読了時間:約72分(35,998文字)