少年ライラは他の人とは違った力を持っていた。
小さな村で育ってきたライラにはそれが何なのか誰にも教えてもらえなかった。いや、誰にも教える事ができなかった。
だから、ライラ自身もどのように聞いたらいいか検討すらつかなかった。
しかし、一人の旅人が小さな村にやって来る事でライラに転機が訪れる。旅人の話は面白く、ライラはよく旅人に話をしてもらう事をせがんだ。
旅人と名乗る男もライラにありったけの知識を与えるようにと教育を行った。
そこでライラは自分にしか持っていない
『特別な力』
の存在に気付く事になる。
それと共にライラの心に自分も世界を冒険したいと思う願望が宿っていった。