かつて栄華な文明の発展を夢見ていた人類は、自分たちの中に極めて特殊な能力を持つ《有色人種》が現れはじめた事を知る。やがて、その能力を持たない者たちの手により、《有色人種》をめぐり幾度と無く大きな大きな争いが繰り広げられた。そして皮肉にも、最後に《有色人種》達の所有権を主張したのは、他ならぬ《有色人種》達自身であった。
かくして、彼らは自らが滅ぼした地上から遠く、衛星軌道上に自らの檻《カラーズネスト》を建造した。残された地上の《欠色人種》達が、いつか彼らを受け入れてくれる日が来ることを望みながら―――