古の時代。
魔族を率いて神々に挑み、次々と殺戮した1人の魔族がいた。神々から恐れられたその者を、畏怖の念を込め、魔王と呼んだ。
しかし神殺しの魔王も、結束した神々の力の前に敗れ去り、世界に平和がもたらされた。
この戦いは神魔戦争と呼ばれ、神話として後生まで語られていた。
それから時は流れ神暦2639年。
再び魔王と名乗る魔族が現れ、世界が災厄に見舞われた。
神話の中に登場する魔王が姿を現し、災厄をもたらした事で、世界に大きな震撼が走った。そして魔王の出現により、世界各地で神々の降臨を望む声が上がっていった。
そして20年後。今まで沈黙を保っていた神々から1つの神託がもたらされた。
1人の少年が魔王を倒し、再び世界を平和に導くだろうというものだった。
その神託の際に告げられた少年の名は、レイシス・フォン・アルセウス。
三大国家の一角である、アルセウス王国の第1王子であり、歳は10歳になったばかりだった。
そんな幼いレイシスを支える為、姉と慕う5歳年上の従姉で《戦乙女》の2つ名をもつ姫騎士、メリア・エル・アルセウスが魔王討伐の旅に同行した。
レイシスは旅の中で仲間を増やし、2年の歳月をかけて魔王を倒すに至ったのだが……。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年01月12日
オリジナル戦記 冒険 男主人公 魔王 勇者 人外 西洋 魔法 奴隷
読了時間:約9分(4,188文字)