今まさにこの現代の大衆小説、いやライトノベルと言ってもいいでしょう、それらや古典と言われる名作も、お話と一つの括りにされてるものは、極々一部の例外を、除いて殆どその全て、まずは言葉があって成立するもの、これに異論を差し挟む人はそうそういないでしょう。
物語とはよく言ったもので、物を語るから物語、何はなくともお話の、はじまりは全て言葉から産み出されると言う事を、端的なまでに教えてくれる、素朴ながらも含蓄のある言葉です。
このお話は、そう言った数々の物語、それらの世界を幸か不幸か、行き来をしたり、見聞きができる、そんな不思議な力を持った、男と女の数奇な巡り合わせによって紡がれて、数限りない人達の楽しみのために作り出されて、そして忘れられさられる、そんな儚くも愛すべき数限りない物語達。
そんなお話でございます。