同じ村で育ったルビニアとロニスは、冒険者としてパーティを組んでいた。
だがロニスは下級魔法しか使えず、それでも冒険者に憧れる彼は戦いのサポートとポーターとしてパーティに貢献していた。
しかしそれはルビニアたちの望むレベルの仕事ではなかった。
金貨10枚。そんな手切金でパーティを追放されたロニスだったが、やがて新たな仲間とともに再び立ちあがり、いまは伝説持ちの英雄冒険者として活躍していた。
一方、ドラゴンスレイヤーと語られたのは過去のこと。A級冒険者からすっかり落ちぶれたルビニアと、依頼先のギルドで再会することになる。
そこでルビニアは、ようやく分相応という現状を受け入れることになる