昔からマラソンは好きじゃなかった。 どちらかと言えばシャトルランの方が好きだ。 社会に出て自分が凡人だと実感した。 そんな事を考えていたら、この物語りが生まれた。

目を覚ますと、白い霧に覆われた風景が広がっていた。 親父と二人で、この奇妙な状況を抜け出そうとした。 やがて辿りついた田舎の温泉街で、一晩の宿を取ることにした。 ……俺たちは、引き返すべきだったんだ。

「うざい」 高校二年の新学期。転校生は俺にそう言った。 特別可愛いわけでもない、ただの一般人の転校生。別にパンを咥えている時にぶつかった訳でもない。 初対面の女に突然暴言を吐かれたんだ。 他のクラスメイトには笑顔で接してるくせに、俺にだけは何かとちょっかいを出してくる転校生ミドリ。 いったい何なんだよ、こいつは。

12才の好奇心旺盛な啓太が、ある日山で見つけた虹色の石。啓太が何かを願うたびに、石は輝きを放つ。そして石は、願いを叶えると共に一つずつ色を失っていく。 啓太が最後に願うものとは……。 前編、後編の二部構成。無垢な少年の、現代ファンタジー。

酔った勢いで書いた短編の物語。 １分で読み終わるので、通勤帰りにでもどうぞ。

ただ漫然と日々を送っていた秀一。ある日、ひとつの出会いが彼を変える。