人から好かれ、周りにすぐ打ち解けるような性格をしている|深山達也《みやまたつや》は周りからの人気が高く、クラスの顔でもあった。だが、彼の本心はとてつもなく冷たく、人の温かさを否定する考えを持っていた。 　放課後一人で活動していた文芸部に、クラスメイトの|浅倉伊月《あさくらいつき》と共に入部してきたのは、昔交際をしていた|堀北雫《ほりきたしずく》だった。反りの合わない雫といがみ合いつつ、無駄に元気な伊月にかき乱される日常に達也の心にも変化が…。