先月、まゆりの兄は死んだ。確かに、死んだはずだった。そして時を同じくして彼女の前に現れた珍妙な三人組。協力しろと言われ、しぶしぶまゆりは彼等と行動を共にし始める。　お題は超生命体にもらいました。

　――この世は戯言ばかりで溢れている。 　暴力革命主義者管制機構の実働部隊に所属するコウは、ある同僚の影を引きずりながら生きていた。 　本来は短編になる予定だったんですが、予想以上に長くなったので連載で投稿します。

　仕事である家を訪ねた××の私は、そこで○○○の男と出会う。 　××とか○○○とか、別にいかがわしい伏字じゃないので安心して読んでください。

　未来の日本は、かつての盛期が幻と思われるくらいの荒廃を始めていた。 　そんな時代に現れ、これを憂いて何とかしようと躍起になる少女。 　何も知らず、何も気にせず、ただ生きているつもりの少年。 　偽りの自分を前面に出し、様々な思惑から逃れようと必死な少年。 　三人が出会った時、小さな火種は――――――

――――――グチャグチョネチョリ、ネチャグチョリ ――――――ブチゴキュゴクリ、ゴクブチリ ――――――ガジグラバシャリ、ガジグラリ ――――――ズリズルズザリ、ズザズルリ 　其は遠い遠い昔の物語のアンコール。 　終わった筈の、繰り返されてはいけない世界の成長――――――

　幻獣と呼ばれる、人間でも動物でもない、この世の理から大きく外れた生き物が存在する世界。 　人々の中には、その幻獣と契約し、本来人間が持ち得ぬ力を得る者もいた。彼等は獣使いと呼ばれ、民の希望となる時もあれば、敵として忌避されることもあった。 　獣使いの一人、リュシーは並外れた才能を持っていながらもそれを活かすことなく、一体の獣さえも従えていない。 　これはそんな彼女の話。

　栄華を誇った人間が、『バリアント』という怪物に全ての覇権を明け渡さざるをえなくなってしまった世界。 　その世界の中で、一人の少年が情勢をかき混ぜていく。