ーー異世界ドラゴン転生ーー
ゴブリンやオーク、エルフや盗賊わんさかな異世界でドラゴンとして目覚めた主人公。
その誕生を祝うドラゴンの姿はなく、あるのは母親と思われる白いドラゴンの亡骸だけ。
生まれて間もなくして、この世界にドラゴンは己のみだと悟る。孤独のなかでドラゴンは生き、そして体に流れるドラゴンの血は種族繁栄を訴え孤独を嫌った。
本当に最後のドラゴンに生まれ変わったのか、それともこの世界のどこかに他のドラゴンがいるのか。答えは知れずとも目指す先は種を残すことなり。
そして、ある夜が訪れる。
少女の悲鳴が森に木霊し、男達が欲望の汗を流す。
それがドラゴンの一つのターニングポイントとなり、物語は加速していく。
生まれ立ったこの広い大森林「ロキの森」の混沌が世界で最後のドラゴンを正に飲み込まんとしていた。