はるか昔、祖龍と呼ばれる龍が守護する世界に、別の世界から天使と呼ばれる生き物とドラゴンと呼ばれる生き物が大挙としてやってきた。
彼らは現れていくらも経たないうちに争いを始め、互いを殺し合い、それはやがて大きな戦争へと発展した。二つの種族は絶大な力を持ち、世界は徐々に荒廃していってしまった。
祖龍は争いを止めようとしたが、あと少しのところで事件が起き、それはかなわなかった。そして祖龍は姿を消し、守護者のいない世界は更に荒れ果てていった。
それから二千年の月日が経ったある日、天使族の長の元に、片翼しか翼をもたない双子の赤子が生まれた。双子は生まれながらにして光の魔力を持つ極めてまれな天使だった。
彼らはやがて、祖龍の力を借りて長すぎた戦争を終わらせる存在になるだろうという予言を受けることになり、大きく成長したある日、生まれた時から共にいる一人の従者を連れて、姿を消した祖龍を探しだし、戦争を終わらせるための長い壮絶な旅に出ることになった。