小学校の帰り道にある駄菓子屋でいつも通りに駄菓子を買う男子4人組がいた。
今までも当たりの紙が出たら駄菓子屋の店主に見せればまた同じ駄菓子が1つもらえたのだが、今回の当たりの紙にはあたりの文字も書いていない。
きっとこの紙も当たりだろうと持って行ったが「当たりの紙ではない」と駄菓子屋の店主に言われ、そのまま紙を持ち帰った。
その日の夜、たまたま寝ころんだベッドの上でその紙の使い道を知る事となる。
それが秀人のあの世界に行く最初のきっかけになった。
夢だったらいいのに、夢の中なら自分が主役、そんな事を誰でも考えた事があるだろうけど、この当たり紙は夢の世界・ドリームワールドを体験できるチケットだった。