恵み豊かなその森に、安易に踏み入れてはならない。森の怒りを買うから。災いを呼び起こすから。森に、喰われてしまうから。
ある日、その人食いの森のバケモノ王を騎士団が捕らえた。しかし、同時に一つの疑惑が浮かぶ。この森の王は、元々国の人間ではないだろうか、と。
国王が、宰相が、騎士団長が。各々がその森の王の素性を辿ると、一人の故人が浮かび上がる。
エガリエル・バスティーユ。七年前、非人道的実験を実兄より受け命を落としたとされていた、その人だ。
しかし、不審な点も多い。
秘めた過去を知る時、物語は大きく動く。
そして森の怒りを買った王国は、破滅の一歩を歩むのか、豊かな資源と発展を得るのか。
(別サイトに再編集したものがあります。)
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
残酷な描写あり
最終更新日:2020年05月19日
群像劇 騎士 二人の王 人食いの森 二面性 植物 森 貴族 正義と正義 責務 発展 暗躍 隠された真実 言い伝え
読了時間:約203分(101,493文字)