天界へと仮転生した青年・諏桜虎太郎は、魂を宿す新しい身体が準備できるまで、下界の管理業務における、ある役割を命じられる。
その役割とは、災害や奇跡など下界におけるすべての現象に名を与え、それを引き起こすことができる仕事――〝万象命名士〟だった。
地揺れも雷電も、跳躍する幻日、オーロラまでもが思いのまま。
使いようによっては圧倒的な理不尽で下界を支配できる力なのだが、虎太郎には世界をおもちゃにしたい願望などないわけで……
それでも「貴方を一人前にする」と健気に頑張る上司のため、虎太郎は一人前の〝万象命名士〟を目指して奮闘する!
日常 天災 男主人公 上位世界
読了時間:約166分(82,836文字)