【10分で読めるショートコメディーです】
仕事帰り、スーパーで安売りしていた弁当を楽しみに生きている俺が、何かに跳ね飛ばされた。死ぬ前に弁当が食いたかったと嘆いた矢先に、飛ばされたのは、拷問部屋。
「腹減ったなあ」「お腹、空きました? 私も空きましたよ、から揚げさん」
同じ感想を述べたのは、床から這い出て来た女の子。その女の子魔王に献上するから揚げを召喚しようとしたら、俺がから揚げとして出て来たらしい。元のパロメーターに戻り、元の世界に帰る為には、女の子のお使いクエストを手伝わなくてはいけないと言う。かくして、謎の女の子と共に、ご近所でから揚げを作るための、ちょっとした冒険が始まった。