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神代に創生された五つの国、北の瀏、南の瑩、東の琳、西の鏘、そして中央の壤は、それぞれの神の末裔たる五王家が統治していた。 平和な琳国に突如として軍事大国の瑩国が攻めてくるという知らせがもたらされ、琳国は未曾有の窮地に立たされる。 瑩国朝廷では冷酷な王太后が少年王の摂政として専制政治を行い、宦官長の曹絮などの奸臣が権力を恣にしていた。王太后は不老長寿を渇望し、不老長寿を叶えるという伝説を持つ琳国の神宝『蒼龍の眼』欲したが、琳国側が頑なに拒んだため琳遠征を命じたことが発端だった。武勇名高い燕将軍に率いられた燕国最強の朱鳥禁軍が琳国の都、瑞興へと進軍する。 琳国に霊力を宿し神姫と尊称される王女白遙がいた。『蒼龍の眼』を祀る神殿で祈りを捧げる白遙に禍々しい神託が降される。白遙は神託に慄きながらも、国の危機を救うべく和睦交渉を自ら志願し、瑩軍の燕将軍に会いにゆく決意をする。 瑩軍の陣地で白遙はひとりの青年と出会う。青年の名前は昌琥、出生の秘密を持つ瑩王家の王子だった。 敵対する国同士の狭間でふたりは惹かれ合うが…。 恋と冒険の異世界ファンタジー。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2017年07月31日
身分差 ヒストリカル 古典恋愛 青春 時代小説 中華 巫女 五国 蒼龍 王子 王女 神姫 後宮 読了時間:約17分(8,218文字)