百と数十年前、中央大陸とそれの東に位置する魔大陸との間で戦争が起きた。
そんな中、中央大陸西の辺境を旅していた少年と、その師。大戦が起きて間もないころだったため、まだまだ火種は遠く、本来はほのぼのとした旅のままのはずだった。
しかしそれは辺境のギルドより知らされた一報によって、脆く崩れ去ってしまう。
中央大陸の西。それは東の海に浮かぶ魔大陸より最も遠いはずの場所。
しかしその海岸線に魔王の配下が上陸したという。
大戦時にこのような辺境に配下を食い止められるほどの実力を持った人間などいるはずもない____。
しかし、そこへ居合わせた銀等級の少年と金等級のその師は【魔王配下の足止め・討伐もしくは撃退】依頼を受ける。
師は強かった。
少年は知っていた。
師は足止めや撃退などではなく、討伐するつもりでそれを受注したことを。
しかし、
思っても、考えてもいなかった。
思い浮かぼうはずもなかった。
最も敬愛する師が、異性としても想いを寄せていた師が、最も強いと思っていた師が。
自分をかばうことで命を落としてしまうことなど。
これは自分の一番大切だったものを失ってしまった少年がその悲しみを乗り越え、その末に残ったものの意味を。
これは自分の支えだったものを亡くしてしまった少女が心を壊し、それでも手の中に残ったものの意味を。
出会った二人がともに歩み、探求する物語。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2018年11月10日
冒険 ほのぼの 男主人公 不老不死 勇者 魔王 剣 魔法 シリアス ハーレムなし
読了時間:約64分(31,591文字)